
1st Full Album
Ambivalence

01. introduction
02. アンダメ
03. 不様
04. ドロシー
05. filth
06. Special
07. (music)
08. 恒星
09. サブリミナル
10. 道程
11. リナリア
2022.1.14 Release
YAMW-002
¥2,000(tax in)
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沖縄を拠点に活動するシンガーソングライター 天久寿元(アメクヨシユキ) 初のフルアルバム。全楽曲を通して、作詞・作曲・編曲・演奏等、楽曲制作に関わるすべてを自身が手がけた。
ー叶わない夢でも構わない。ただ、直向きな自分でありたい。ー
夢と現実の間で葛藤する姿を切実にも前向きに歌ったリード曲「恒星」を始め、ライブでも人気の高い楽曲から、新たに書き下ろした新曲までを含めた全11曲を収録。15年以上に及ぶ活動の集大成となる一枚。
セルフライナーノーツ
1. introduction
タイトルの通りイントロダクションです。アルバムの始まりに、全体の導入になるような曲が欲しくて作りました。1曲目というよりは0曲目といったところでしょうか。アコースティックギター1本だけでアレンジされたシンプルで落ち着いた曲です。
2. アンダメ
アップテンポで疾走感のある曲です。アルバムを通して一番ロック色の強い曲ではないでしょうか。僕は自分のことをダメ人間だと常々思っているのですが、本当はそれはあまり良くないことで、ありのままの自分を肯定して、自信を持って前を向く気持ちが大事なんだという思いを曲にしました。そして、僕と同じ様に自信を持てない人が、この曲を聴いて少しでも前向きになってくれたら良いなという願いも込められています。
3. 不様
四つ打ちのリズムとギターリフが特徴的なアップテンポの曲です。踊れるような曲を狙って作曲しました。コロナ禍で自宅に篭りきりの時に書いた曲で、コロナ禍という状況に対して抱えた思いを歌っています。作詞・作曲・編曲すべてにおいて、今までの自分になかったものを表現しようと試行錯誤した結果、歪でアンバランスなちょっと変わった曲が出来上がりました。
4. ドロシー
3拍子のリズムが心地よいミディアムテンポの曲です。叶わない片想いの切ない気持ちを、童話「オズの魔法使い」の登場人物たちになぞらえて歌っています。前作のミニアルバム『SONGS FOR (NOT) YOU』にもアコースティックアレンジで収録されていて、ライブでも人気の高い曲です。僕が音楽活動をここまで続けて来られた一つのきっかけになった曲でもあります。
5. filth
シャッフルビートのオシャレな感じの曲です。楽器はピアノやオルガンなどの鍵盤楽器をメインにした編成になっています。タイトルの「filth」は「汚物」という意味があるのですが、その言葉の通り酷い内容の歌詞になっています。こんな歌詞を書いてもいいのだろうかととても悩みましたが、自分の中に確かにある思いであることは間違いなかったので、変に装飾したりせずにそのまま書き上げました。それにしても、やはり僕は根が暗いのでしょうね。
6. Special
ミディアムテンポのバラードです。結婚をテーマにした、所謂ウェディングソングになっています。人と人が出会って結婚するということは、一見ありふれた出来事の様に感じますが、本当はとても特別なことですよね。この「ありふれているけれど特別」ということがおもしろいなと思って歌詞にしました。サウンド面では、出だしの物悲しい雰囲気から一転して、サビで一気に幸福感が溢れ出す様な展開が印象的であることと、アコーディオンの音色がより曲の雰囲気を演出している様に思います。
7. (music)
アコースティックギターとボーカルだけのシンプルな曲です。アルバムの中で途中休憩的な役割をしています。自分にとって音楽というものはどういう存在だろう、ということを歌っていて、尺は短いながらも強い想いが込もった曲です。それから、自分の作る音楽もまた、リスナーにとってこういう存在でありたいなという願いも込められています。
8. 恒星
8ビートの爽やかな曲調の曲で、このアルバムのリード曲になっています。長年夢を追い続けてきた僕にとって、ずっと夢をあきらめずに生きていくことは本当に良いことなんだろうか、と思い悩むことがよくあります。そのことについて自分が出した答えを歌っている曲です。バンドサウンド主体のシンプルなアレンジですが、徐々に入ってくるストリングスの音色が良い演出をしていると思います。
9. サブリミナル
ミディアムテンポのロックです。冬の星空をイメージする様なサウンドだと思います。詞の内容としては、別れた恋人への心残りや、男の強がりを歌ったラブソングになっています。以前東京に住んでいた頃に作った曲で、「改札」「電車」などの沖縄にはないものの描写があるので、沖縄の冬とはまた違った東京の冬の澄んだ空気感をより一層イメージさせるものになっているのではないでしょうか。
10. 道程
スローテンポのロックナンバーです。いつでも前向きに生きていくことが必ずしも正しいのではなく、時には後ろ向きになったっていいんじゃないかなという思いを歌にしました。サウンド的には8曲目の「恒星」とよく似た楽器編成になっていますが、曲の持つ印象は正反対なものになっている様に思います。コロナ禍で自ら命を断つ人のニュースが多かった時期に書いたからか、「生きて行け」という言葉が象徴的に歌詞に取り入れられた曲になりました。
11. リナリア
スローなバラード曲です。「Linaria」という映像作品のために書き下ろしました。メロディーがキャッチーで気に入っています。サウンドとしては、シンプルなピアノのバッキングや、ストリングス、シンセサイザーといった音色が、どこか懐かしい夕方の空気を感じさせる様に思います。女性視点で書かれた歌詞は、これから離れてしまう想い人への切ない気持ちを歌ったものになっています。